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乗り続けたとき味が出るクルマ [206cc購入記]

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在庫無しとお預けをくらった1週間。
カタログを眺めながら、考えれば考えるほど206CCは自分にとって理想的なクルマに思えてきた。
図らずしも10年も今のクルマを乗り続けたので、次のクルマはそれ以上長く乗り続けられるように「古くなったとき味が出るクルマ」というのが今回の買い替えの最大のテーマだ。
身の回りには古いクルマにこだわって粋に乗りこなしている人たちが結構いて、あやかりたいなと思うようになってきた。若い人より古いクルマがサマになるのはオッサンに与えられた数少ない特権である。自分ももういい歳なのでそれを享受しないのは勿体ない。
諸先輩方の乗り続けている車はどれも、その古さが味になっている。
ウチの306Styleも10年が過ぎたのだが、すぐ買い替えるつもりで好き嫌いの少ないグレードを選んでしまったのが今となっては悔やまれる。306のstyleというグレードの飾らないシンプルさは、仏車という趣味性を実用性のオブラートでくるんだ絶妙なバランスで「クルマにはこだわらないがいいモノが欲しい」というスタイルを体現できた。
しかし、実用性という部分は古くなるにつれ色褪せてるものだ。それ故こだわって乗り続けるというのが似合わなかったのが買い替えの一番の要因かも知れない。
乗り続けて古くなったとき味が出るクルマとはなんだろう?
希少価値とかコンディションとかではなく、持ち主の思い入れが表れるクルマだと自分は思う。
自分にとっては以前興味を持ったMGFというクルマが今のところそれに一番近かったように思う。イギリス製の二人乗りのオープンカーで、気に入った点はスタイリングなど多々あったのだが、一番は実は二人しか乗れないという実用性のなさだったかも知れない。
我が家は夫婦二人きりのいわゆるDINKSで、世間から見るとかなりずれた属性である。
実用性よりも他のものを優先したというこのクルマの主張に、自分たちのずれた属性と共感するものを感じ、そんなクルマに乗ることが特異なライフスタイルの表現につながるのではないかと思った。
こういうクルマでもライフサイクルの中で一時的には所有することは出来るだろう。しかし、一台所有の場合家族構成の変化などでそれを維持し続けるのが難しいのが一般的だ。
ところが我が家は子供の予定もなく家族構成が変化することはないのでこれが可能である。
もし、こんなクルマと一緒に歳を重ねて行けたら、それはそんなライフスタイルを続けてきた証となり、そのクルマは決して手放すことの出来ないコダワリになるのではないのだろうか。それが長く乗り続けたときに出る「味」ではないのだろうか。
ATがなかったためこのMGFを手に入れることはなかったが、このクルマをもし手に入れていたらと今でも思うのだ。
ただし、ディーラーの日本撤退でいばらの道が待っていただろうというオチはあるのだが..。
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